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Last Update:2020/4/9
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コラム 中国ビジネス噺

第21回 「新型コロナウイルス」発症で思うこと(2)

(2020年4月22日)

  「新型コロナウイルス」の日本国内の感染拡散が続いております。私どもの仕事や生活に大きな影響を及ぼしていると同時に、日本の医療への影響は甚大で、我々の身近にも亡くなられた方も出るなど、危機は私どものかなり身近に迫っているのが現状です。
  一方で発症元と思われます中国国内は、既に一定の収束を見たとして経済活動正常化に向けて動き出しているようです。
  中国が2月3月の2ヶ月間の、政府による徹底した規制活動により結果としてある程度の成果を収めたということですが、経済活動の復活に向けては以前とは異なった対応を引き続き実施しているのが現実のようです。
  中国の国土は広大であり、地域ごとの対応が異なることは勿論ですが、学校の授業についても大学、高校は徐々に授業を開始していますが、教室での配置を変更したり授業の方法についてもかなり大きな感染予防策を講じているようです。そして小学校についてはWEB授業等を継続するという様に、以前と同じにただ戻すということでなく、政府のコントロールが短期間でかなり効いているところがポイントだろうと思います。
  このことから、我々の中国ビジネスを振りかえってみると、日本人と中国人の育ってきた環境、ベースとなる教育環境の違いが良く表れているように感じます。
  日本のコロナ対策の実態を見ますと、当然ですが民主的であり、国民の自主性に重んじた対応が考え方のべースになっています。
  ビジネスに戻って考えますと、このように育った環境が大きく異なる国民同士が一緒に仕事をするということに改めて気づかされました。
  中国という統制された社会に小さい時から慣れ育った国民性は、個性や信条の違いはあるものの社会生活の面では日本での生活感覚とは大きく異なりものがあるということです。
  我々は海外で仕事をする時に、日本での判断基準で物事を図ろうとしてきましたが、日本以外の人から見た時に奇異に感じることもかなりあるというのが実情ではないかということを考えさせられております。
  更にそのビジネスを日本外で行うケースは、現地の国情や文化をもう一度良く自分なりに吸収して、現地でのやり方を理解した上でジャッジすることが肝要ではないでしょうか。

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