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Last Update:2021/8/23
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コラム 中国ビジネス噺

第37回 これから中国へ赴任される方へ(9)

(2021年8月19日)

   中国で仕事をするためには、中国文化の理解がとても大切です。中国文化の理解の為に、日本と中国の文化の違いがどのような土壌から生まれているのか考えてみましょう。
 中国の国土は日本の26倍。国土が大きいことから、山脈や河川の規模も日本とはけた違いです。有名な「万里の長城」の建設や「都江堰」の灌漑工事など自然環境の違いから、その規模と工事にかかった期間は日本に比べて遥かに膨大です。このような歴史的なバックグラウンドから、中国人気質は大陸気質とよばれ「悠長・鷹揚」そして「自尊自大」。これに比較して日本人は「几帳面」で「正確・精密」を求める所謂島国気質ということになるでしょう。
 このような中国人の性格は「面子と実利」を重んじることから自己主張が強く、自己の権利を守る為には争いは拒みません。よく中国人の会話は喧嘩をしているみたいと言われますが、お互いに主張を曲げないのでそのように映るのでしょう。日本人は「保守的」で「防衛本能」が強く争いを避けようとします。このように長い歴史の中に培われた思考方法や生活様式に、日中間にはおのずと違いがあって当然という訳です。
 中国人はむやみに人を信用しないので、ある友人が私に言ったのは「日本人は1人より10人集まると20~30人分の力を発揮する。中国人は10人集まったら皆で足を引っ張り合い仕事にならない!」。日本人は組織の中に自己の存在感を感じることが多く、会社に入れば仕事の配属や転勤等ほとんど無条件で受け入れますが、中国人は元々「起業意識」が強く会社の中にあっても集団の中での自己を主張する気風があります。この為、元来自分の仕事を他の人に渡さない、自分の責任外の仕事には非協力的な面があるのです。
 日本企業は基本的に「集団行動」、全体で方向性を決めたら全員で一致協力してこれに当たるというのは社員には受け入れられるのが一般的ですが、中国では元々のスタンスが異なるので、この「集団行動」に慣れてもらうのには時間かかります。
 このような「日本的経営」を理解してもらう方法の一つに、「グループ活動」の活用があります。「QC活動」「提案活動」等の導入はグループとして一つの目標達成に向かう考え方を理解するのに有効でしょう。「後工程」を常に考える日本的な経営手法の理解がまず必要です。

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