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Last Update:2021/10/14
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コラム 中国ビジネス噺

第39回 これから中国へ赴任される方へ(11)

(2021年10月14日)

   中国国内のコロナウイルスの蔓延は、ほぼ収まったという報道が多くなっています。
 実際中国の友人の情報では、仕事や生活面ではほぼ元の生活に戻っているようですが、その反面海外からの入国は厳重に管理され、地域で一人でも感染者が出れば地域一体を封鎖したり全員のPCR検査を行うなど、対応は徹底しており、先週中国から一時帰国していた友人が中国に戻りましたが、2週間の隔離期間を過ごしています。
 決められたホテルにて政府からの規定により厳重に管理されているようです。この友人の状況は、ホテルの広さはまあまあ運動が出来るだけのスペースがありますが、冷蔵庫もなく外部との接触はできません。政府から配布された文書を確認しましたが、禁煙、禁酒、部屋から出ることは厳禁。そして連絡用に携帯電話は24時間開けておくことが決められていました。心配なのはコミュニケーションの問題です、書類やアナウンスともにすべて中国語なので、言葉に不安がある場合は確認する方法を確保しておく必要があるでしょう。わからないことは、会社内等で中国語と日本語が出来る人に連絡して翻訳してもらったり、ホテルへ直接確認してもらう等の対応手段を事前に確認しておくことが必要だと思います。また、運動不足になりますので、この友人は縄跳びをもっていって室内で運動不足解消に努めているようです。
 中国では先週、国慶節の7連休が終わったところですが、今年の国慶節はコロナ禍での2回目の連休となりました。多くの国民が国内旅行に出かけた様ですが、中国政府は福建省でのデルタ株の感染拡大を受け、ワクチン接種の促進を進めています。
 現在の中国でのワクチン接種率は既に国民の80%に達しているとみられ、集団免疫を得る条件に迫っているようです。日本と中国を行き来する必要のある方にとって、今後はワクチン接種が必要不可欠になることは必至ですが、日本を含めた欧米の各国では中国製ワクチンはこの接種条件に入らないケースも多く、注意が必要です。
 日本のビジネスマンや留学生は、日本へ一時帰国してワクチン接種の後に再び中国へ戻るということを選択されている方が多いようですが、一時帰国がままならない方もいますので、国内の開放ムードに流されず感染防止に努め、PCR検査などで健康チェックを欠かさないことが重要でしょう。早く感染が収まり自由に行き来できる日が来ることを願ってやみません。

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