企業向け中国語研修をリードするGLOVA China

ビジネスコラム|現代中国放大鏡

トップ > 現代中国放大鏡

Last Update:

 第一回 北京の都市開発

都市が急速に発展するにつれ、その改造も急ピッチ。特に2008年のオリンピック招致が決定した北京では、ひときわ力が入っています。
2001年6月9日、中国の"硅谷"(シリコンバレ−)と呼ばれる中関村や豊台科技園区、北京経済技術開発区、東郊電子城等を貫く"四環"(環状4号線)が73億元をかけ、全線開通しました。また、同月30日に北京市は、交通、環境両面の整備のために今後5年間、1800億元を投じずる、と発表しました。
交通では、現在53kmの地下鉄を138kmに増やし、道路は、"四環"の外に更に"五環""六環"を建設し、加えて"五横四縦"と呼ばれる幹線道路網を整備する、とのこと。
環境面では、第1に、西部地区からの天然ガスパイプラインの増設と市内への配管を行い、年間40億立方メ−トルの受入れを可能にする、第2に、ゴミの無害化処理率98%、市街地区汚水処理率90%を達成する、第3に、節水型都市の建設を目指し、処理水の再利用1日50万トンを実現する、という三大任務を掲げました。
緑化や都市の自然景観の整備も大きなテ−マで、永定河、潮白河など五河と京津塘路、京瀋路など十路に沿って、全長1000kmに渡り"三季有花四季常青"と称されるグリ−ンベルトを建設することが決まっています。更に、99年から2000年にかけては、昆明湖などを通る何本もの水路が完成し、97年間も途絶えていた伝統的な北京の水路が全面的に復活しました。
他方、英語を話せる人の養成も急務。市の人事局は公務員英語講習弁公室を設立、テキストや教員を養成し、一般公務員100句以上修得、大学本科卒業者300句以上修得、を要求水準に掲げました。
 北京の代表的な目抜き通り、王府井を近代的な商業地域に改造しようという、第3期工事も、既に4月から始まっています。3年間後にこの工事が終われば、北京のイメ−ジは全く一新されることでしょう。"緑色奥運、科技奥運、人文奥運"(環境に優しい、ハイテクを駆使した、文化に富んだオリンピック)を合い言葉に北京は日々その姿を変貌させているのです。

三瀦先生のコラム