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 第327回グレーターメコン経済圏(GMS)

(2008年5月26日)

青蔵高原に源を発し、瀾滄江と呼ばれて青海省・チベット自治区・雲南省を流れ、ASEAN地域に入ってからはその名を変えミャンマー・ラオス・タイ・カンボジアを経てベトナムから海に注ぐ全長4880kmの大河、メコン河。その流域6カ国がメコン河の水運を軸に共に地域発展を図ろうという構想がスタートしたのは1992年のことで、総面積256.86万平方キロ、人口3.2億人のグレーターメコン経済圏(GMS)が提起されました。
その後、2002年11月に第一回首脳会議がカンボジアのプノンペンで開催されて同地域発展へ向けた以後10年間の戦略的枠組みが合意され、2005年7月に中国の昆明で開催された第二回首脳会議では、道路・鉄道の整備など運輸面はもとより、情報ハイウエーの建設や電力面での協調など具体的なプロジェクトの実施へと内容がステップアップしました。
この間、中国とASEANの貿易は急速に発展し、2004年に1000億ドルを突破すると、僅か2007年には予想より2年早く2000億ドルの大台に達しました。
2008年3月31日、3年に一度の首脳会議第三回会議がラオスのビエンチャンで開催され、中国は温家宝首相が出席、活発な首脳外交を展開、各首脳は<指導者宣言>に署名した後、昆明−バンコクハイウエーのラオス区間開通式とGMS情報ハイウエー第一期工事竣工式に出席しました。南北経済回廊東線(昆明—南寧—ハノイ)、中線(昆明—ハノイ—ハイフォン)、西線(昆明—ラオス−バンコク)や北部回廊(昆明—大理—ミャンマー)といった中国とASEANを結ぶハイウエー建設は現在急ピッチで進められており、水運でも、瀾滄江の景洪より下流は300トン級の船の運航を基準に航路が整備されました。鉄道建設も活発で、中国は既に汎アジア鉄道の東・中・西3案に対応した中国領内の鉄道建設計画を国の<中長期鉄道網計画>と<第11次5ヵ年計画鉄道プラン>に織り込み済みです。
温家宝首相は同会議での演説で、交通インフラのほかに、運輸貿易の利便化や農村建設・医療衛生・環境保護・人的資源の開発など多方面にわたる具体的協力関係の構築を呼びかけました。こういった動きは既にエネルギー・投資・観光などあらゆる分野に急速に広がっています。また、雲南省や広西チワン族自治区は省レベルでGMSへの働きかけを強めており、広西チワン族自治区とベトナムの間には既に10本のハイウエーが開通しています。

三瀦先生のコラム