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 第三十三回  中国の宇宙事業

 酒泉衛星発射センタ−。1960年、初めて、近距離弾道ミサイルの発射に成功、1970年には初の人工衛星<東方1号>の発射にも成功し、その後は着実な成果を挙げ続けています。
 長征シリ−ズの搭載型ロケットの打ち上げは、今年春までに66回実施されていて、1996年10月からは24回連続成功しています。この実績を背景に、商業衛星の打ち上げ市場にも積極的に参入して、既に20個以上の打ち上げ実績を誇り、また、外国の衛星の委託打ち上げ実績も30個に迫ろうとしています。
 昨年3月には、世界最大の国際衛星通信機構の、中国、ロシア、インド、中東を網羅する<アジア太平洋地区3号衛星>の打ち上げ請け負い契約が調印されましたし、今年1月にも、香港衛星科学技術持ち株会社などと、デジタル通信、マルチメディア、インターネット、など多機能型衛星<香港1号><香港2号>打ち上げに関する調印が行われました。
 1961年、旧ソ連の宇宙飛行士ガガーリンが初めて宇宙飛行を行って以来、アメリカのアポロ宇宙船の月着陸など、宇宙事業の発展は目覚しいものがあります。中国では、1992年に有人宇宙ロケット打ち上げが企画され、1999年11月、<神舟1号>の打ち上げに成功して計画が実質的にスタ−トしました。
 続いて、昨年1月には<神舟2号>が打ち上げられました。<神舟2号>は7日間に地球を108周し、さまざまな金属や生物に関する実験が行われました。これまでに中国は宇宙で既に10回以上の植物の種子の搭載実験を行い、1000種以上の種子のほぼ半数に遺伝変異を観測、その後の栽培実験で、収量のアップやたんぱく質、ビタミン含有量の増加、干害や病気に強い品種の育成など、目覚しい成果を挙げています。
また、今年3月に打ち上げられた<神舟3号>では、上記の実験に加え、人体に対する生理的影響の調査が綿密に実施されました。昨年10月に、北京の懐柔県経緯工業開発区に東方紅宇宙生物産業化基地が建設され、宇宙飛行士の食料や飲み物の研究開発が始まったことと併せ、有人宇宙船打ち上げが目前に迫っていることを示唆していると言えましょう。
 昨年にスタ−トした第10次5ヵ年計画では更に月の探査へ向けた計画もスタ−トしており、中国の宇宙事業の加速度的発展が予測されます。

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