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 第543回通信業界、4Gへ向けて

(2012年11月12日)

2012年7月に発表された、<第30回中国インターネット発展状況統計報告>によれば、同年6月末時点で中国のネットユーザー総数は5.38億人、インターネット普及率は39.9%、そして携帯ネットユーザーが3.88億人(ネットユーザーの72.2%)と、初めてデスクトップ型パソコンによるネットユーザーを超えました。特徴としてはネットユーザーの増加率が1.6%と近年では最低となったこと、新規増に占める農村人口の割合が都市人口を上回り、農村のユーザー数が1.46億人に達した事などが挙げられます。また、過半数のユーザーが“微博”を使い、そのうち携帯によるものが1.70億人を数えました。ちなみに、中国の携帯電話ユーザー数は2012年上半期には既に10億人に達している、と推定されます。
通信技術の急速な発展が続いていますが、3Gの普及は進んでいるのでしょうか。費用の高い事、機能的な魅力が消費者に余り認知されなかった事、サービス上の問題などで、2011年初頭は予測を大幅に下回る4000万人程度に止まっていましたが、その後急速に発展を始め、同年4月末に6800万、9月には1億人を突破、2012年5月には1.52億人に達しました。そのうち中国独自技術のTD−SCDMAは6000万と4割以上を占めました。
そして今、熾烈な競争を展開しているのが、3Gから4Gへの過渡期の争い。2010年の上海万博では中国独自技術のTD−SCDMAの次世代技術TD−LTE(Long Term Evolution)が会場に応用され、話題を呼びました。これを推進しているのが中国移動(チャイナモバイル)で、3Gの数十倍の速度という高速技術を持ち、3.9Gと言われるシステムの商用化に向けて驀進、既に2010年と2011年一定数の都市に対して実験を行いました。2012年1月には大唐電信が核心の特許を有するTD−LTE−Advanced技術基準が国際電信連盟に4Gの国際基準として受理されました。現在、4Gの国際基準はTD−LTEとFDD−LTEの2種類があり、後者は既に2011年には欧米で正式に商用化されています。中国ではまだ4Gの商用化が進んでいないのが現状ですが、クラウドへの応用などを考えれば、もう待ったなしでしょう。2011年11月にsoftbankがTD−LTEの導入を決め、2013年までに13000箇所の基地を設け、日本の人口の92%をカバーすると発表しましたが、こういった動きが、世界的にどう広がりを見せるのか、注目されます。 

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