Last Update:2017/7/10
 
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コラム 「現代中国放大鏡」

 第778回 コミュニティサイクルとモバイク 

(2017年7月10日)

   2015年秋に開催された18期5中全会で、“分享经济”(シェア経済)が提唱され、爾来、様々なシェア経済が猛スピードで発展しています。個人の自家用車を使ったサイドビジネス、“滴滴出行”による相乗りビジネスや空き住宅を使った民宿、家庭料理の宅配から駐車場やトイレの提供まで、スマホを使ったシェアビジネスの創意工夫が花盛りです。
   この背景には、もともと各家庭に固定電話がなかったことで、西側先進国に比べ、スマホが猛烈な勢いで普及し、ネット販売で見られるような、全面的なネット消費社会が出現していることが挙げられます。筆者も3月に北京のコンビニで誰もがスマホで決済しているのに、一人だけ現金払いして肩身の狭い思いをしました。乞食がスマホでお布施を頂いいているのは中国ぐらいではないでしょうか。
   そんな中、今、大都市で急速に普及しているのがコミュニティサイクル、それに挑むのが“摩拜单车”(モバイク)。コミュニティサイクルの利用者は北京ですでに2015年時点で一日平均延べ15万人、台数は5万台、貸出返却用ポートは1730箇所に達しました。コミュニティサイクルが最も使用されるのは朝夕の出勤退勤時間で、全体の55%以上を占めます。家から地下鉄やバス停までの往復に最も利用されています。勿論買い物にも便利。乗りたいときにスマホで近くにある自転車を見つけ、QRコードを使って鍵を開け、使用目的が済んだら最寄りの返還場所を見つけロックする、実に便利です。そんなに使ったら費用が掛かりすぎるのでは、との心配はほぼ無用。200元のデポジットを払えば市民交通ICカードに機能が賦与され、1時間1元で済みます。 “摩拜单车”の場合、最初に登録した時に299元のデポジットを払えば、その後は30分1元。2016年夏には北京に進出してコミュニティサイクルに戦いを挑みました。杭が設置された貸出返却用ポートが決まっているコミュニティサイクルよりは手軽に貸借できるので、そのポート空白区での進出が顕著に。ただ、最近“摩拜单车”のまた半額での新規参入もあり、競争は激化しています。コミュニティサイクルは今、全国的に普及し始め、山西省の太原はまさにそのメッカ。こういった自転車の通行を保護する動きも始まっていて、杭州では道路に自動車から守る隔離壁が設けられ、サービスポイントも3000箇所設置され、2020年には現在の8万台を20万台に増やす目標を掲げています。


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