Last Update:2017/9/28
 
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コラム 「現代中国放大鏡《

 第787回 航空産業の現状―その2 

(2017年9月28日)

   地方空港の整備では新たな動きも活発です。「一帯一路《、「長江経済ベルト《と並ぶ三大プロジェクトの一つ、京津冀発展計画に沿い、2030年までに同地域に世界的空港群を建設しようという<京津冀民用航空協同発展推進実施意見>が2016年末に採択されました。2019年完成予定の北京新空港を軸に、北京首都空港は首都の中心的機能を保障、天津濱海空港は航空物流を強化、石家庄空港はEMSや格安航空、更に承徳・邢台の空港建設、張家口・唐山の空港拡張と、地方空港を整備して統一管理し、一体化運営しようというものです。
   また、陝西省西咸新区空港新城は6年目を迎え、飛行機の保守管理を含めた国際的航空産業都市として、また「一帯一路《を視野に入れた国際的航空物流基地として急速に発展し、2016年7月には陝西省唯一の空港隣接型保税物流センターが正式に運営を開始しました。
   航空業界の発展で新たな問題も出ています。2015年末で中国の民用航空用空港は210箇所、ちなみにアメリカは運輸用だけで500箇所もあるので、それに比べればまだ少ないのですが、それでも同年の総発着数は延べ856.6万回、首都国際空港では朝6時から夜9時まで3分に1機が離陸、おかげで、離陸時間になっても順番待ちで長時間待機させられることも珍しくありません。したがって空路の過密状態が問題になり、2015年4月から、これまでの「京昆大ルート《、「京広大ルート《に加え、三本目の「広蘭大ルート《が設置されました。これにより、毎日400本の一方通行快速ルートが実現しました。
   国内航空会社の競争も激化しています。2015年、世界第三位の南方航空は「一帯一路《に絡め国際展開を加速させ、海陸両シルクロード沿い各国とのネットワーク構築を進めましたが、それぞれの拠点が広州とウルムチです。同社は過去、主要利益を国内路線に頼っていましたが、国際化を積極的に進め、世界最大の民用航空機A380をアムステルダムとシドニー向けに投入、更にケニヤへの直行便も開設しました。海南航空も重慶や西安からローマへの直通便、北京からマンチェスターへの中英間初の直通便をとばし、また、フランス、ブラジル、ガーナ、オーストラリアなどの航空会社を買収、更にヒルトンの株を買収してグローバルな観光業チェーンを、世界第6位のコンテナリース会社Seacoや第8位のCronosを買収してグローバルな物流チェーンを構築するなど、活発な動きを見せています。


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