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 第八十一回 携帯電話業界の攻防その2

−市場の動向と消費者−

   この春に情報産業部が発表した数字では、2002年中国携帯電話生産台数は合計1億3千万台で世界の約4分の一を占め、一位:モトロ−ラ 2位:ノキア 3位:シ−メンスと外資企業が上位3位を独占しています。しかし国内市場では、販売台数6817万台のうち、1位:モトロ−ラ1872万台、2位:ノキア1135万台に対し、国内企業の波 動が679万台で3位、TCLが531万台で4位に食い込み、国内企業のシェアは2000年 の5%から現在既に30%超え、年末には50%に達する勢いです。
 この背景には政府の政策的バックアップもあり、例えばCDMA方式の携帯端末の生産は指定19社に限られ、外資企業はモトロ−ラ一社だけです。しかし、2002年のGSM(全球通)販売台数でも波動は3位に入り、その健闘が光ります。今年2月、全国 各新聞400万読者によって選出された"2002年IT10大風雲人物"の中に波動の徐立華総 経理が選ばれました。ポケベルの1メ−カ−が僅か数年でここまで実力をつけたのは、「まずフランス企業から生産ラインを導入して生産力を確保し他企業に先駆けてテレビコマ−シャルを実施、更に1ヶ月2タイプという外資をしのぐ速さで新製品を送り出し、7千人の販売員による自前の販売網を確立」といったその手腕によるところが 大きい、というわけです。
 好調な国内企業ですが、今後を危ぶむ声もあります。1台3千元の製造コストが僅か5百 元と利幅の大きな携帯市場、しかも毎年6千万の新規増が見込めるこの業界では、今、各企業の生産能力の拡大と新規参入が相次いでいます。その結果、年産能力は既に2億 5千万台を超え、国内消費需要をはるかに上回っていて、過去、テレビ業界で起こったような過当競争による値崩れがいつ起きてもおかしくない状況です。
 中国電信の"小霊通"というPHS方式のユ−ザ−数がこの3月、遂に1500万を突破しました。過渡的なシステムである"小霊通"にこれほど根強い人気が有るのも、携帯の5分 の1以下というその安さ。この点から見れば利幅が大きい携帯はまだ十分値下がりする 余地があります。乱立したメ−カ−の淘汰が始まる時、国内メ−カ−が生き残るには、核心的技術の独自開発や、外資企業に比べ故障が多いとか、"三包"(修理、取替え、返品保障)の履行が不十分といった消費者の苦情への誠実な対応が鍵となることでしょう。

三瀦先生のコラム