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 第八十五回 国務院機構改革の意味するもの−続編−

2)マクロコントロ−ルシステムの完成

国家発展・改革委員会を設ける。
目的:現在、マクロコントロ−ルシステム中に存在する、発展計画と産業計画、基本建設投資と技術改良投資、重要な農産物品と工業製品の輸出入計画管理の分散、職務 権限の交錯を解消し、各方面の改革の総合的バランス調整を図る。 具体的方法:従来の国家計画委員会を改組し、国務院の体制改革弁公室の職能と国家 経済貿易委員会の産業規則、産業政策、経済運営、技術改造投資管理、様々な所有制企業のマクロ指導、中小企業発展の促進、重要工業品、原材料の輸出入計画といった一部機能も併せる。
同委員会の主要職務:
① 国民経済と社会の発展のための戦略、長期計画、年度計画、産業政策、価格政策を策定、実行に移す。②国民経済の動向を監視、調節し経済全体のバランスを図り、重要な経済構造の質を高める。③国家の重要建設プロジェクトを手配し、経済改革を指導、推進する。

3)金融監督管理体制の健全化

中国銀行業監督管理委員会を設ける。
目的:金融に対する監督管理を強化し、金融機構の安全性、健全性、効率性を高め、 金融リスクの防止、解消能力を向上させる。 具体的方法:銀行、資産管理会社、信託投資会社その他の金融機関に対する中国銀行 の監督管理権を分離させ、中央金融工作委員会の関連業務も併せて、国務院直属の省級事業部門とする。
 同委員会の主要職務:
①銀行業の監督管理に関わる政策、法規を策定する。②金融市場への参入と金融市場の運営監督の責任を担い、違法行為を取り締まる。
 *今後、人民銀行のマクロコントロ−ルと銀行業監督管理委員会の監督管理作業は互いに協力し、補完し合う。

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