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Last Update:2021/2/18
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コラム 中国ビジネス噺

第31回 これから中国へ赴任される方へ(3)

(2021年2月18日)

  中国の会社で仕事を始める上でまず直面するのが、社内の中国人スタッフの名前を覚えることでしょう。
中国人の名前は「性」が1文字「名」が1文字乃至は2文字の場合が多いので、社内に同姓同名の人が複数いることもあり、また漢字が違っていても発音が同じというケースもあり、慣れないうちは混乱する場面も多くあります。
社内で中国人スタッフの名前を呼ぶ時には、基本フルネームで呼びます。
「王紅梅」という方の場合「ワン ホン メイ」と呼び捨てで呼ぶのが普通です。
日本の場合名前をフルネームで呼ぶことはほとんどありませんが、中国ではこれが一般的で、日本のように「○○さん」というつもりで「王さん」と呼びかけると数人の「王さん」が振り向くことになるでしょう。
また、中国語で注意する点は「王紅梅」さんと「汪紅梅」さんでは「ワン」の四声が違うので、区別して呼ぶときちんと伝わりますので意識したいところです。
このように社内での呼び方には、一般の社員にはフルネームで呼びますが、役職者・管理職の場合には「李科長」「李部長」という様に役職名をつけて呼ぶとビジネスライクな場面では相応しいと思います。

自分よりも年上の方に対して「老」を付けて尊敬の意を表す呼び方があります。
これは高齢者という意味ではなく一般的に目上の人に対しての呼び方ですが、仕事の上で指導してくれる人や、中国語の先生のような立場の人へは「李老師」のように呼ぶ方法が一般的です。
これとは逆に自分より年下の方に親しみを込めて呼ぶ場合には「小」を付けて「小李」という様に呼ぶと「李ちゃん」のようなニュアンスになります。
一つ気を付けなければならないのは、「老」も「小」も次の名前は1文字で使うことが一般的なので、日本人のように性が2文字3文字の場合は使いません。

また、業務上よく使う呼び方で、総経理(社長)の場合「総」を付けて「李総」という様に呼びます。
日本人の総経理の場合でも呼びやすい場合は使うケースもありますが、この場合も「総」の前につくのは1文字なので、「木村総経理」のばあい「木総」という言い方はできますが、臨機応変に職場に馴染むやり方を中国人スタッフと習慣にできればよいと思います。
日本人スタッフを中国風に中国語の発音で呼ぶことがあります、(林さん→リンさん)漢字文化圏なので通用しますが、名前は固有名詞なので「HAYASHI」という日本名をきちんと伝えることも必要と思います。
中国人の名前も「王さん」は日本語読みの「オウさん」でなく「ワンさん」と呼ぶ方が発音として正しく伝わるでしょう。
また、日本語と意味が異なる言い方に、家庭内やプライベートでは、妻が夫を「老公」(ラオゴン)と呼び、夫は妻を「老婆」(ラオポー)と呼びますので日本語の意味とは異なりますので気を付けましょう。

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