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(2021年11月11日)
いよいよ日本政府が留学生や技能実習生等日本入国の在留資格を持っている人の入国を再開することを決定しました。コロナ対策はこれまで通り継続することは勿論ですが、中国との行き来もこれまで以上に回復する兆しが見えてきたようです。当にこれから久々に中国への出張を再開される方や、中国から顧客を迎える方も多いのではないでしょうか。 中国へ出張する際に以前よくあったトラブルがありますので注意しましょう。 それは「出迎え」時のトラブルです。コロナが収まり到着ゲートに大勢の乗客が集まるようになると、犯罪の機会も増えてくるということです。まず第一に注意していただきたいのは、空港に誰が出迎えに来るのかを事前によく確認しておくことです。以前あったトラブルは、「会社からドライバーを向かわせるので到着する人の名前を書いたプレートを掲げるのでその人に従ってください。」というようなシステムで従ったところ、全く知らない方面へ連れていかれ現金を要求されたケースがあります。これは入国の人が多くなると出迎えの人の数も増え、詐欺を働く手口として、他の出迎え人が持っているプレートをまねてその名前を自分で書いて偽のプレート作るというものなので、出迎え人の顔を知らない場合この手口に乗ってしまうということです。 防衛策としては、出迎えには必ず顔見知りの人をお願いすることと、お互い確認した時に会社へTELにて連絡するというような確実な連携を取ることです。また、初めて入国する場合、キャッシュレスの手段を持っていないので、お金の両替をしてあげるといって現金を持ち逃げするというような手口もあります。空港では自分の知らない人から声を掛けられた場合、直ぐに信用してはいけないということを覚えておいて頂きたいと思います。 また、一人で移動するケースでタクシーに乗る場合も注意が必要です。乗車後によくタクシーの運転手から質問されることがあります。「どこから来ましたか?国際線です?」などという質問で、この目的はこの乗客が中国に慣れている人か、または海外から着いたばかりで不慣れな人かを判断しています。ましてや、ホテルの名前を書いた紙を渡してここへ行ってくれなどどいうと、この地に不慣れだということを自ら言ってしまうことになります。つまり、この地に不案内であることを確認するとわざと遠回りをしたりして料金を吊り上げるケースがあるので要注意です。 また、車内でトラブルになった場合とんでもない知らない場所で降ろされたという例もありますので注意が必要です。この手の対応策として、現在多くの都市でタクシーのトラブルは規制されていて、乗客からの苦情があると罰則が与えられるケースも多いので、運転手の名前、会社名、ナンバープレート等をメモしておくようにすると、万が一のトラブルや忘れ物等の対応に役立つでしょう。道順や、言葉に不安がある場合は単独でのタクシー利用は避けた方が賢明ということでしょう。せっかく再開した中国渡航です、出足でつまずかないように気を付けましょう。
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