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(2022年3月10日)
春節も終わり、中国にもいつもの生活が戻ってきているようです。冬季オリンピックも厳重なコロナ対策の下で無事終了し、次のパラリンピックが開催されています。 世界的にはコロナによる往来の制限も緩和に向かっており、これから中国に向かわれる方にとっては行きやすくなってくるものと思われます。 コロナ禍で中国へ入国する際に一番危惧されるのは中国国内での一時隔離でしょう。これまでは最終目的地まで合計で3週間の完全隔離が行われていたようですが、今後は期間の短縮が期待できると思われます。期間の短縮は期待されるものの一番の心配は、どのような場所にどのような状況で隔離されるかという事ではないでしょうか。状況を確認するには通信手段の確保と言葉の問題をクリアする必要があります。中国では日本の携帯電話はローミング機能があれば使用可能ですが、国際通話になる為にかなりコストがかかることを覚悟しなければなりません。勿論WiFiを使用することで費用は抑えられますが、空港でも一部のラウンジでのみ使用可能であったり、屋外での移動中では繋がらずかなり困った経験があります。中国に赴任されている人は現地の携帯を持っているので困りませんが、中にはイミグレーションで携帯通話している日本人のサラリーマンを見つけて、携帯電話を借りて連絡している人を見たこともあります。中国では日本と異なり、携帯電話とキャリアは別々に契約しますので、事前に現地の会社で入手して会社でキャリアと契約してもらうか、出張であれば現地会社の備品の携帯電話に市販のSIMカードで対応する等の方法があります。一点注意しなければならないのは、中国で携帯電話を購入する場合、ほとんどが中国語かアルファベットの対応で日本語対応が無いことです。初めて渡航される方は事前に現地の携帯を日本帰国時に持ってきてもらって入手しておくか、中国の空港で出迎えの同僚に持ってきてもらうのが一番安全でしょう。 隔離された場所でこちらの意思を伝えたい場合、中国語のみの対応しかできないことがほとんどなので、このような場合、日本語と中国語が出来る同僚に電話をかけて隔離先のホテルに要件を伝えてもらったり、移動のタクシーで行き先が伝わらないときに、電話を替わってもらいドライバーに行き先を伝える等、通信手段の確保は一番の安心材料です。但し、LINEやSNS等の通信手段は一切使えないので事前に対応を決めておくことがポイントでしょう。
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