★バックナンバー一覧
(2024年1月11日)
新年快楽! 年末に中国へ旅行した友人から、最近の中国での生活の変化について聞きました。勿論現在日本人個人のVIZA無し渡航はできませんが、友人は配偶者が中国人なので帯同VISAで中国への出入りは自由なのでコロナが落ち着いたところで出かけたのですが、一番不便だったのは買い物時のお金の支払いだったようです。 つまりコロナ前と比べても現金支払いが極端に減って、ほとんどがキャッシュレス決済になっていたという事です。勿論現金は流通していますし、受け取りは拒否できない事にはなっていますが、中国ではそもそも偽札が多くキャッシュレス決済の方がこのリスクが無いことや、スマホの急速な普及が後押ししたことが大きいと思われます。 この急激な中国の変化にはつくづく驚きました。顧みますと1990年台には中国では外国人は兌換券を利用し様々な料金は「外国人料金」というものがあり差別されていました。1997年香港返還を機に外国人料金は撤廃され、中国の物価は一元化されました。その頃は銀行間の電子決済のようなものもなく、中国国内出張には多額の現金を持ち歩く必要がありました。2000年になりようやく銀行カードが出来、旅行先でも銀行カードで決済できるようになりましたが、地方のホテルでは使用できなかったり、銀行が受け付けないことがあったりと、まだまだ完全普及とはいかず出先で何度もトラブルに見舞われた思い出があります。2010年くらいには、銀聯カードが普及し日本でも至るレストラン、デパートでも使用可能となり中国人旅行者の爆買いを後押しすることとなったのはついこの間のことです。その後スマホの急速な普及により現在ではキャッシュレス決済、特にスマホ決済が圧倒的に多くなったようです。日本の通貨事情をあっという間に追い越してしまったのは本当に驚きです。 スマホ決済の二大大手は、Alipai(支付宝)、WeChatPai(微信支付)ですが、日本人にとって一番問題なのは利用する為には中国の銀行にアカウントを持つ必要があることです。先の友人も今回は中国人配偶者のカードで事なきを得たという事でしたが、昨年半ば位から中国国内で海外のクレジットカードの登録が可能になったとの情報があります。 これは我々にとって朗報です。しかし解禁になったばかりですので、どこでもすぐに手続きが可能というほど徹底されてはいない可能性がありますので、現地駐在員にリサーチしてもらって手続きできる場所を探しておくことが早道です。これが出来れば、出張時や赴任直後でも早くキャッシュレス決済手段を手に入れることができるでしょう。
※サイトの記事の無断転用等を禁じます。