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Last Update:2024/2/8
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コラム 中国ビジネス噺

第67回 これから中国へ赴任される方へ(39)

(2024年2月8日)

   
 日中間の交流について動きが出てきました。今年に入った早々、日中経済協会は1月23日から中国国際貿易促進協会の受け入れにより、コロナ禍での影響で交流が無かったことから4年ぶりに中国訪問団を派遣したという報道がありました。今回は200名を超える訪問団だったという事で、李強総理と会談するなど双方前向きな話し合いが出来たという事です。日本からの要望の中には、コロナでの双方受け入れ対応の相違から中国入国に際するVISAの優遇措置が暫時停止されておりましたが、この優遇措置復活の要請も含まれていたようです。早くVISA無しで中国旅行が復活されることを期待しています。
 中国渡航が自由になると、中国入国後すぐに心配なのは中国での支払い方法です。前回もコラムに書いた中国でのキャッシュレス支払いの具体的な情報が入りました。中国ではほとんどの決済はスマホで行われているようですが、中でもAripay(支付宝)は海外のクレジットカードによる登録が可能とのことです。Aripay のホームページの記載には数種類のカードが利用可能となっているようですが、銀行の一覧表にはVisa、Masterが記載されているとのことですので、この2つは確実というところでしょう。ちなみにWeChatpayは中国の銀行のみの登録のようですので注意が必要です。
 スマホ決済が主流になっているとはいえ、現金が使えないわけではないので、現金をある程度持参することも必要ですが、スマホ決済には現金決済に無い割引があるようです。特に交通運賃ではスマホだと2~5割引きにもなるそうですので事前に確認する必要があります。中国人民銀行からは現金の受け取りを拒否してはいけない趣旨の通知が出ているようですが、現実には現金のやり取りについては、お釣りなど面倒なこと、また昔から中国には偽札が多く出回っていることから現金を受け取りたがらないケースも多くあります。私も以前タクシーで受け取り拒否にあい、中国人の友人にスマホで払ってもらったことがあります。
 また、日本と同じように交通系カードは上海、北京等でずいぶん前から普及されていますので、地下鉄やバス等では交通系カードでの決済が普通になっています。しかし、都市間での互換性や地方都市ではまだ普及していないこと等、まだまだどこでも使えるものではないので、移動の都度確認の必要があります。今年の春節は2月10日ですので、10日から17日までが春節休みとなり、この前後は中国国内も大移動が起きるので、皆さんの国内移動や海外出国にはこの時期を避けるか十分に余裕をもって準備するようにお願いします。この期間は公的機関も休みになるので、手続きが必要な用事は早めに済ませるようにするように準備しましょう。

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