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Last Update:2026/3/12
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コラム 中国ビジネス噺

第92回 これから中国へ赴任される方へ(64)

(2026年3月12日)

   
 春節休暇も終わり、中国人大移動も落ち着いたと思いますが、皆さんはどのように過ごされたでしょうか。中国国内交通も落ち着いたと思いますので、出張や赴任で行かれる方はこれから動かれるとトラブルは少ないと思います。一部報道ではこのところの日中間の関係悪化を受けて航空便の減便も行われているとのことですので、渡航計画には充分な情報を得て突然のキャンセル等へも備えておく必要があると思います。今回の関係悪化は突然のことで経済界にとりましてはかなりの影響を与えている状況です。コロナ禍以降停止が続いていた日本人の短期滞在ビザ免除措置が2024年末に解除されてビザ無し渡航が出来るようになりようやく以前のような交流が復活した矢先、1年でまた不透明な環境になりました。中国のこのような対応は所謂「カントリーリスク」と言ってもいい現象でしょう。昨今日系企業の中国からの撤退が増えていますが、大きな理由は、中国の経済成長鈍化、かつては世界の工場と言われた経済敵メリットであった人件費の高騰、米中の貿易摩擦、中国経済の保護主義的な流れ等経済的な要因に加え、コロナパンデミックのようなリスクによる経済活動への影響に加え、今回のような政府の対応が影響を与えています。
このような環境の変化で、一般の中国人はどのように感じているのでしょうか。中国の若手の就業意識はどのような実体か、また日系企業としての対応はどのようにしたら良いでしょうか。所謂「Z世代」と呼ばれる20代の若者についてある調査では、8割以上が大学専科以上の学歴で7割の人が何らかの形で就職しているといわれています。この層は一人っ子政策で育っている割合が多く、自由な発想で自身の価値を実現したいという希望が強い傾向があるようです。また、収入や会社の業績上の理由で副業を掛け持ちする傾向も強く、状況によっては転職するという選択肢も高い年齢層です。特徴的なのは、転職先を決めていない状況で退職するという人も多くいるのが現状で、キャリアパスや人間関係を重視する若者にとっては、収入などの待遇面で転職するというよりは、自分の価値に会わないとか人間関係の問題にでは躊躇なく退職するという人も多いという事です。これまでも日中間の関係や米中間の問題は常に存在しましたが、中国進出日系企業は対策をたてつつ切り抜けてきました。また、日系企業に就業されている中国人スタッフも引き続き貢献頂いていることも事実です。このような状況下でこそ、社内を始め周囲の中国人友人との信頼関係を大切にすることが必要でしょう。
三八婦女節、3月8日の国際婦人デーには皆さんの中国現地会社ではイベントなどは行われましたでしょうか。社内のコミュニケーション醸成の為にこのような機会を利用することも良い方法でしょう。社内の中国人スタッフの働き方についても、能力が発揮できる仕事でやりがいを感じているか、人間関係で問題は無いかというような観点から労務管理を見直してみるのもいい方法ではないでしょうか。                                     以上                                  

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