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第1136回 20期三中全会の分析-その2-

(2024年9月19日)

 具体的な内容を見てみましょう。
 冒頭で、「マルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論、「三つの代表」重要思想、科学的発展観を堅持する」として、その正当性を表明したのち、全体として目に付くのは統治と規制の強化と様々な安全保障に関する文言です。「平安中国の建設」を掲げ、「国家安全保障は中国式現代化の重要な基盤」として「国家安全保障体系、公共安全ガバナンスの仕組みの整備」、「ソーシャル・ガバナンス体系、渉外国家安全保障の仕組みの整備」「社会安全リスク防止・抑制のネットワークの徹底」、「世論形成の強化とイデオロギー上のリスクの効果的防止と解消」、「外部からのリスクと試練への効果的な対応」を謳いました。そのためには「文化体制と国防・軍改革、国家安全保障体系・能力の深化」や「インターネット総合ガバナンス体系の整備」が必要になります。
 統治体制については、「党の指導レベルと長期執政能力の向上」、「.革命文化を発揚」、「中国の根本政治制度、基本政治制度、重要政治制度の堅持」、「“協商民主”の仕組みと末端の民主制度の整備」という表現の下、「中国独自の社会主義法治体系」を整備して社会の隅々まで目を光らせ、「イデオロギー関連活動責任制を整備」し、「文化サービス・文化作品供給構造を適正化」するとしました。一方、軍に対しては「人民軍隊に対する党の絶対的指導を堅持」するとともに「.軍の統合作戦体系の改革」を行い、経済面では「マクロ経済ガバナンス体系の構築」、「公有制経済を発展させ、市場管理を徹底する方針」を打ち出すとともに、「新型挙国体制の整備」を提唱しました。  
 国際戦略についても、はっきりとその方針が示されています。すなわち、「国家の主権・安全・発展の利益を断固として守りつつ、グローバル・ガバナンスをリード」し「グローバルな発展、グローバルな安全保障、グローバルな文明という三つの側面でイニシアティブをとり」、「グローバル・ガバナンス体系の改革と整備に積極的に参与し、これを牽引する」ことにより、「すすんで有利な外部環境を形成する」ことを表明しています。そのためには「より効力のある国際的発信体系を構築」することが必要であり、「渉外法治建設を強化」して、企業の海外進出を後押しすることも謳われています。  
 様々な改革に関する文言はまた次回に。

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