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 第百十四回 中国から見た日本−日本紹介記事あれこれ(1)


 新しい指導層が登場した中国。日中関係を見る目にも変化が見られます。そこで日本の庶民レベルの生活を人民日報がどう紹介し、どう評価しているのか、2003年の記事から見てみましょう。(中には善意の誤解、と言えるのも?)

 日本に行った時、車の中で紙コップを渡され、ミネラルウオ−タ−のボトルの水をみんなで分けて飲んだ。しかも、「紙コップはまた使うので捨てないで下さい」と。 中国だったらけちと言われるが、豊かな日本のモノを大事にする習慣に考えさせられ た。  (1.3付)

 留学先の福岡でラ−メン屋のおやじと友達になった。1年後、大学進学で引っ越すことになり、報告に行くと、注文もしていないのにラ−メンを作り「食いな、大盛りだ」と言う。勘定はどうしても受け取らない。「きっとまた来るよ!」「頑張れよ!」  (5.9付)    

 伊香保温泉に行った。犀月庭に泊まり、純日本式の建築、懐石という日本料理を楽しんだ。"おすまし"という日本のス−プは"鰹節"と言うもので出汁をとる。自然に囲まれた湯船で大自然の中にこそ本当の楽しみがあることを知った。          (5.17付)

 5月26日午後、宮城、岩手で震度6の大地震があった。政府の対応は迅速で、すぐ 官邸危機管理センタ−と関係省庁、各自治体に対策室が設置され、一糸乱れぬ救助活 動が開始された。備えあれば憂い無し、日本人は常に準備を怠らない。        (5.28付)

 日本では飲食店の箸は使い捨て、料理はどこでも取り分け制だ。ス−パ−の食品は 産地、賞味期限が明記され、腐りやすい食料は24時間で廃棄処分。調理師は資格制 で公共衛生学、防疫学が必修だ。日本人の長寿の秘訣は衛生知識の普及にある。      (6.24付)

 1970年代、長野県は脳卒中発病率全国一だった。信州味噌、野沢菜漬け、干し魚など、塩分の採り過ぎが原因。その後、県を挙げて食生活の改善に取り組み、今では長寿世界一の日本でも沖縄と並び日本一になった。健康には生活習慣病の克服が必要なのだ。(7/25付)

 日本人は"お客の身になったサ−ビス"で競争している。新幹線に乗った。いつも座席は進行方向に向いている。禁煙車がある 。自由席があり、乗る列車を変更できる。 トイレが使用中か表示でわかる。他人の迷惑を考え、ケイタイ専用の防音室がある。 身障者の乗下車サ−ビスがある。トイレが三通り(しゃがむ、座る、立つ)用意されている。(8/22付)

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