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第百十五回 中国から見た日本−日本紹介記事あれこれ(2)
東京では、どんなに安くても1部屋の家賃が月2万円はする。面積は9㎡、トイレは共用で、夏は外より暑く、冬は外より寒い。だが、日本は石油と電力が安いから、ク−ラ−やスト−ブを使える。シャワ−はビニール製洋服掛けで代用すれば安く済む。 (8/29付)
日本人は子供の時から「うそをつくな!」と教育する。"誠実"はどこの学校、企業でもモット−になっている。学校では倫理の授業があり、小中学生は道徳の本を持っている。2001年からは法律でボランティア活動への参加が義務付けられた。(9/23付)
日本は裕福で社会保障も整備された国だが、多くのホ−ムレスがいる。しかし彼らはこじきとは違う。日本の友人によれば、彼らは怠け者か現実逃避の失意の人。食事は高級レストランの見切り品で、高血糖、高脂血症も多い。職があっても飛びつかない。(11/9付)
東京の通勤ラッシュ時の交通渋滞は北京ほどひどくない。幾つかの点に注意を惹かれた。①都市部でバスが少ない。地下鉄や電車が発達しているからだ。サラリ−マンは最寄の駅まで自家用車で行くだけだ。②交通事故はほとんど見かけない。普段、高速道路は平均80km以上で走っているが、追突、接触事故もほとんどない。③渋滞時でも車は整然と並び、ゆっくり前進できる。信号を守るから、緑になると全体がスム−ズに動く。 (11/10付)
日本では新しい文化の中で、伝統文化が依然として重要な地位を占めている。1500年の歴史持つ和紙もその1つで、福井県の岩野平三郎氏は越前和紙作りの名人だ。今でも日常生活に紙文化が息づく日本と、中国での紙文化の衰退を比較し、考えさせられた。(12/5付)
富山県紀行:東京だけでは日本は分からない。富山へ行こう!ここは共稼ぎが多く、家庭の平均収入、住宅保有率は日本一。印象深かった2つの点。①伝統文化を経済に極力取り入れている。陶芸から干し柿まで毎年百近い文化フェスティバルを開催する。②環日本海経済圏を提唱し、中国の遼寧省とは姉妹関係にある。中国人留学生も多い。
富山の漢方薬は300年の歴史がある。薬売りは有名で、今でも4000名あまりの販売員が全国を回っている。富山医科薬科大学は和漢薬研究所として名高く、計量薬理学 の手法を用い、漢方診断治療システムを開発中。富山はまた、プラスチックや紙の分別収集を日本で初めて実施した県で、富山方式という紙再生技術を持っている。 (11/27、12/2.4付)