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第1207回 中国内外物流ネットの一体化完成へ―その3-

(2026年2月19日)

   スマート港湾建設の加速と鉄道コンテナとのタイアップはまさに新時代の港湾発展にとって最重要とも言える車の両輪になりました。中国の鉄道コンテナは、2003年に中国全土のコンテナを取扱う中鉄コンテナ運輸が設立されたのをきっかけに急速に発展し始め、その後、2019年には、中国鉄道総公司が中国国家鉄路集団に改組され、コンテナ輸送の国内輸送と国際輸送を一手に担うようになり、すでにコンテナセンター駅は18カ所、専用駅は48カ所、コンテナ取扱駅は100カ所に達しています。


  18カ所の鉄道コンテナセンター駅とは、[港湾と直接連携する結節点]である北方・沿海(港湾系)の大連・天津・青島・上海・寧波・広州・深圳、[東西物流のハブ]となる北京・鄭州・武漢・西安・蘭州、[西南内陸物流のハブ]である成都・重慶・昆明、[東北・西北物流のハブ]である瀋陽・ハルビン・ウルムチであり、税関・検査・先進設備を備えた「内陸港」、中欧国際貨物列車の集結地、コンテナ専用の大型ハブとしての役割を果たしています。これらを構造的に見れば、天津・青島・上海・寧波・広州・深圳・大連は港湾直結型であり、北京・鄭州・武漢・西安・蘭州は全国のハブであり、成都・重慶・昆明・ウルムチは西部の玄関口とも言えましょう。


  海運と鉄道運輸のこうした連携は、既に様々な国際的連携を生んでおり、港湾は海のシルクロードと陸のシルクロードを繋ぐ画期的な役割を果たすようになりました。日本から欧州へ行くには、武漢新港の鉄道コンテナセンター駅を通って欧州へ行けますし、重慶からシンガポールは、従来、上海洋山港経由で20数日かかったのが、鉄道コンテナで欽州港へ運べば、十数日で届きます。おかげでいまや欽州港(世界30位)は東京港(世界46位)をはるかに凌ぐ大港になっています。また、2024年には、中越国際貨物輸送と中欧班列国際貨物輸送が重慶経由でつながると、喜望峰回りの海運に比べて約18日早くなるというニュースも流れてきました。こうした発展を踏まえ、政府は主要港湾のグリーン化・スマート化・安全化を進めてきており、自動ターミナルは既に49カ所完成、44カ所が建設中で、2035年までに全国の港湾のレベルを飛躍的にアップさせ、2050年までにはすべての港湾を世界レベルに引き上げ、複数の世界一流港湾群を形成すると宣言しています。   

 
 

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