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第1228回 エイズ対策の変化

(2026年7月23日)

   1981年、世界で初めてエイズが発見されましたが、中国では、1985年に北京協和病院の王愛霞医師によって最初の患者が発見され、その後、全国に拡大しました。主要感染経路は、麻薬の静脈注射、売血、性行為の3つで、感染者の多くが農村に集中、河南省上祭県では、90年代初めに違法な買血業者の暗躍でエイズが蔓延し、一時はエイズの代名詞のようになったことさえありました。このような状況に対し、政府は2001年9月に<中国エイズ抑制予防治療行動計画(2001−2005)>を発表、同年年12月には、北京協和病院にエイズ相談ホットライン(01065295046)が開設され、結婚前や出産前のエイズ検査が義務付けられるようになり、エイズ患者の生きる権利、生活する権利に対する関心も徐々に深まっていきました。


  その後、政府はエイズ対策に一層積極的に取り組み姿勢を示し、柱となる“四免一懐”(無料治療・投薬、無料相談・検査、母子無料投薬・検査、無料義務教育/国家による救済)の下、8項目にわたる政策措置を進めることとし、主たる原因として、男性同士の性行為による感染の上昇と配偶者間感染の増加、高止まりする母子感染率、治療薬に対する耐性菌の増加などを挙げつつ、2015年には感染者と患者の総数を120万人以内に抑制することを掲げました。また中学校以上のすべての教育機関でエイズ教育を行い、すべての計画出産指導機関がコンドームを配布し、95%のホテルなど公共の場所に自動販売機を設置することを求めるとともに、献血に対する管理にも力を入れました。


  こうした努力にもかかわらず、2015年頃には大都市の若者の間で流行が顕著になりました。比率は男子が女子の10倍を超え、多くが同性愛によるものでした。そこで政府は大学生や高校生向けに性教育や無料検査を進める一方、無料の抗HIV薬を配布するとともに、全国的に疾病防止管理センターや指定病院などを整備し、自己検査キャットも普及させました。2024年12月、政府は<エイズ抑制予防治療行動計画(2025−2030)>を新たに発表、2030年までに感染率を0.2%未満にすることを目標に、これまでの対策を一層強化するとともに、匿名検査、自己検査キッド、ネット予約検査も充実させる方針を打ち出しました。また、商業用性サービスを利用する中高年齢層がコンドームを使用したがらないことで患者が増え、感染するケースが増えていることから、その啓蒙にも力を入れています。

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