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第1233回 生物保護の進展
(2026年8月27日)
2025年5月22日は国際生物多様性の日。2025年のスローガンは「自然との共生、持続可能な未来へ!」でしたが、2026年は「地域から行動し、世界を変える」、中国語では“立足本地,影响全球”、更に意訳して“护一方生灵,泽万物共荣”と表記しています。この日は、政府から中国における成果が発表されますが、2025年の『中国生物種目録2025年版』で収録された種および種以下の分類単位は計16万2717で、内訳は種が14万8341、種以下の分類単位については1万4376にも上りました。そのうち動物界では4994種と種以下の分類単位470が新たに加わり、トンボ類とミミズ類(それぞれ種および種以下の分類単位が895、405)が初めて収録され、これまでの空白が埋められました。植物界でも458種が追加され、菌界では1405種が追加されました。これに対し、2026年版で収録された種および種以下の分類単位は計16万8,871で、内訳は種以下の分類単位が15万5,266、内訳は種が1万3,605で、それぞれの増加ぶりがよくわかります。また、輪形動物476種、トビムシ類734種が収録され、両生類48種、爬虫類40種なども追加されました。200種以上の絶滅危惧野生動物の個体数も回復に向かっています。パンダの野外繁殖数は1980年代の1100匹が今では1900匹に、東北トラは2017年に国立公園体制を確立したことで、昨年70頭に増えたことが、トキも当初の7羽が7000羽あまりに増えたことが報告されましたが、、アジアゾウは昨年の300頭ほどが今年は400頭に迫ったとされています。また、賀蘭山で、野生に復帰させたユキヒョウ2頭はペアになって、野外で出産・子育てに成功したとのこと。自然に戻して繁殖した成功例になったようです。これらの成果は、各地で違法な捕獲・交易・飼育に対する取り締まりが強力に展開されていることによるもので、最近ではドローンや赤外線カメラなどを駆使してパトロールの効率を高めています。
一方、中国医学は自然の動植物を材料にしたものが多く、益母草(やくもそう)もその一つ。主に女性の治療に役立てられますが、今ではあまり見かけなくなった、と嘆く人もいます。サソリも同様の憂き目に。以前はどこでも見かけられたのですが、最近は栽培や養殖が盛んになっているものの、「自然の生態系の中でその存在を守る」ことが原点であり、国民一人一人のモラル向上が叫ばれています。

