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第1238回 中国と中央アジア-その2-
(2026年10月1日)
習近平は引き続き「一帯一路」政策を提唱し続けました。2021年の国交回復30周年を契機に、中国と中央アジア諸国の関係は新たな展開を見せ、2021年1月には中央アジア5カ国と記念オンラインサミットを主催、運命共同体の構築を謳いました。それまでの約10年間、すでに各国に対し、ハイウエーや鉄道トンネルの開通、電力インフラ整備、産業支援等様々なプロジェクトが進んでいましたが、さらなる協力発展が始まったのです。翌2022年には早くもタジキスタンに、中国による職業教育・技術者育成のための「魯班工房」が開設されました。2023年2月、中国と中央アジア5カ国は初の産業・投資協力フォーラムを行い、<中国-中央アジア5カ国産業・投資協力青島構想>を発表、2023年4月、西安で各国による外相級の会談を行い、5月には同地で、第一回「中国・中央アジアサミット」が開催されました。外相会談では、今後毎年外相会議を開催することが謳われ、特に陝西省が各方面の交流の軸となることを申し合わせました。サミットでは、中国-中央アジア協力メカニズムを構築するため、中国側から、交通、経済貿易、投資と産業、農業、エネルギー、税関、文化の7分野を優先協力領域とする提案があり、各国の賛同を得ました。
一帯一路構想は、各国の発展戦略、例えば、カザフスタンの<「光明の道」新経済政策>、タジキスタンの<2040年発展戦略>、ウズベキスタンの<新ウズベキスタン2022-26発展戦略>、トルクメニスタンの<シルクロード復興戦略>と密接に連携して進められましたが、その重要項目の一つが交通網の整備。中でも「中国・キルギス・ウズベキスタン鉄道」(新疆のカシュガル→トルガルト峠→キルギスのジャララバード→ウズベキスタンのアンディジャン)の建設は「一帯一路」の主要事業の一つで、中国と中央アジアを結ぶ新たな物流ルートになります。同鉄道は、翌 2024年12月に建設事業を開始し、2026年8月末時点では、キルギス国内区間でトンネルや橋梁などの工事が進められており、2030年頃に完成される見通しです。既に建設済みの「中国・キルギス・ウズベキスタン国際道路」(カシュガル → イルケシュタム国境検問所 → キルギスのオシ → ウズベキスタンのアンディジャン → 首都タシケント)、「中国・タジキスタン・ウズベキスタン国際道路」(カシュガル → カラス国境検問所→ タジキスタンのホログ → 首都ドゥシャンベ → ウズベキスタンのテルメズ)と相俟って、今後の地域発展に多大な貢献をもたらすでしょう。

