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第百三十三回 "社区"の役割−その２：様々な役割
"社区"が現代生活における都市住民の重要不可欠な基盤となったことで、その期待 される役割は実に多くなっています。
1."小病不出門，医療送上門"：国は1997年から社区衛生サ−ビスを開始、妥当な項目には基本医療保険の適用を認めました。2002年末で358都市に2046の社区衛生サ−ビスセンタ−と9726の社区衛生サ−ビス所が設立され、2010年には全国にほぼ社区衛生サ−ビスシステムを整備する計画。鄭州市の菜王社区では心理カウンセラ−も配置されました。
2."体育進社区−六進社区"：北京市体育局は、体育組織・トレーニング施設・社会体 育指導員などス6つのポーツ健康関係アイテムの社区への導入を推進。2005年には北京 市全ての社区に社会体育活動指導所などを設置、健康スポ−ツ相談を行い、また、80 ％の社区に国民体質測定所を設ける予定。
3."法律進社区"：江蘇省南京市玄武区人民裁判所は、2001年から、老人・傷病者などが必要とする場合、社区に人を派遣して手続きをしたり法廷を開いたりするサ−ビスを始めました。また、14名の経験豊かな裁判官を人民仲裁指導委員として社区に派遣 しています。シンセンでは、2003年末時点で12923人の人民仲裁指導委員が活躍しています。
4."社区矯正"：比較的罪が軽く、悪質でも無く、反省の色が見られる受刑者を社区内で監督・教育し、矯正に努めようという活動が始まっています。2003年9月には5種類の犯罪に対しての適用が決まり、北京・上海など6箇所で試験的に実施されました。
5."依託社区平台，推進再就業"："4050"人員（再就職が特に困難な40歳代の女性、50歳代の男性）などを吸収して社区内にポストを与えるのも重要な役割。2003年、長沙市は22,000人の再就職希望者を社区に吸収しました。仕事内容は、保安・清掃・修 理・老人介護やベビ−シッタ−・お手伝いなど多岐にわたっています。
このほか、貧困者救済のためのス−パ−の設置、子供の成長のための環境作りを目的とした"安康益家"の設置、更には各種文化活動、住民の融和を目的とする諸活動など社区の役割は増すばかりで、社区サ−ビスのデジタル化も急ピッチですが、その一方で、看板ばかりが20個以上も掲げられ、現場はとても手が回らない、という現実も。
