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 第219回 2005年人民日報日本紹介記事−その2−

(2006年2月27日執筆)

2005年、日本関係の記事の中で目立ったのが環境関係の記事。環境問題が深刻な中国にとって、環境問題先進国日本は格好のお手本です。主な記事を紹介しましょう。
1月19日付記事:餃子<王将>のエネルギー節約型家庭用燃料電池設置を例に、“国を挙げて新エネルギーの開発と節約に取り組む日本”が2003年に実施した<改訂エネルギー節約法>の内容を紹介。また、企業・市民生活にエネルギー節約技術が如何に浸透しているかを、24時間コンビニや鉄道の節電対策を例に説明しています。
3月28日付では愛知万博のコンセプトを紹介。まず森の精モリゾーとキッコロに言及、更に“地球循環型社会”を体現した万博会場の様々な工夫:間伐材の利用と再利用・温度の上昇を抑制する150mの緑の壁・ハイブリッドバスの運行・毎日のゴミの再利用とゴミ処理から得た電力に100%頼る日本館など、微に入り細にわたり紹介しました。
5月30日付では林佳さんの体験が語られています。多くのエレベーターが“ドアが開いてから照明がつく”。トイレは“自分で明かりを点けて消す”事が多い。そこで筆者は、どうして同じ事を中国で出来ないのか、と問いかけます。
7月25日付は例の“クールビズ”の紹介。ノーネク・半袖・28度制限の奨励で、7〜9月の3ヶ月で155万バレルの石油が節約される、とも。
同28日付では新聞の郵送で使われる帯封が取り上げられました。長さが通常の封筒の3分の1で資源の節約になる、というわけです。「日本には、資源の節約でお手本になる事がたくさんある。視察に行って良いことは学ぼうではないか」と結ばれています。
8月1日付では、下水道と汚水処理・水源管理・農業用灌漑・工業用水・生活用水など日本の水行政の管理システムが各行政機構・行政レベルでどのようにきちんと分担されているか、関係法律の整備がどのように推進されたか、が詳しく紹介され、具体例として東京都水道局の取り組みが取り上げられました。
同11日付では、日本の環境保護と循環経済を担っている多くの企業が名もない中小企業である事を発見した驚きと、銀行主催の新技術発表会で知った、それら優秀なベンチャー企業に対する銀行の資金提供の実態を記述、その重要性を力説しています。

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