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 第291回 自動車産業の動きと日本企業への関心−その2−

(2007年9月3日)

広州ホンダについては2006.12.25付でも、市場の動向と消費者のニーズにより即応するため、日本のホンダとともに広州に新しい研究所を設立する方針を紹介、広州ホンダの発展に極めて重要な意義がある、と評価しています。
一方、2007.2.26付では中級車市場で売り上げを伸ばしている東風本田に焦点を当てています。2007年の販売目標は10万台(前年比58%増)ですが、環境保護・省エネの面で抜群の性能を誇るCIVICがいかに多くの賞を受賞しているかを詳細に列挙、更に新世代CR−Vの可能性を併せ、3年連続前年比100%以上の成長も充分可能と結論付けています。
トヨタに関する記事も急増しています。2006.11.20付の『一汽トヨタの発展観』と題した記事では、「一汽トヨタは2003年にスタートして以来あまりぱっとしない、と見る人がいるが、お客様第一の考えで安全・環境保護・人材育成にじっくり取り組んだ期間である」とし、その証拠として2006年に全国で実施された公開衝突実験を克明に紹介しています。そして「国の『資源節約型・環境友好型』社会育成の呼びかけに応え、ハイブリッド車プリウスを投入したことは社会的責任と環境保護意識の体現である」と最大限の賛辞を送っています。そのほか、VVT−iエンジンの研究・導入、社会公益事業としての“緑色空間網站”と呼ばれる大学生向け環境保護宣伝サイトの開設、T−TEPプロジェクト(学校とタイアップしてトヨタに必要な人材を育成)、販売店の育成(SSP:販売業務基準)など記事内容は盛りだくさん。
2007.1.22付の『広州トヨタ神話の深層解読』と題した記事では、2006年6月以来の広州トヨタの順調な発展振りに焦点を当て、“凱美瑞”(カムリ)という優れた車種の投入のほかに、価格戦略(投資方式・国産化率・コストの軽減などを含む)の成功と品質を保ちながら顧客を待たせずニーズに即応できる生産体制の急速な整備を挙げています。
同記事では最後に記者自身の広州トヨタ工場見学体験から、品質確保のためのチェック体制を取り上げ、「組み立てラインの横におそらく国内乗用車組立工場では最長、チェックポイント最多の検査ラインがあり、白衣を着た検査係が芸術品を扱うかのように仔細にチェックしている」と結んでいます。

三瀦先生のコラム