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 第462回行政の横暴−その2−

(2011年4月11日)

先週は軽いジャブ程度の例を挙げました。今週はもうちょっとヘビーな例を中心に。
例12:河南省鄭州市某区で、10月末、寒風の中、60名余りの環境衛生労働者が上層幹部から慰問品を下賜してもらうために3時間待たされ、式は1分32秒で終わった。
例13:広西チワン族自治区浦北県では、県制45周年に大通りに面した家屋に一律改造を命じ、改造費用の事前払いを要求、春節前に完成しないと厳しい行政措置を採る旨通告。
例14:山東省濰坊市某県では、村の基本農地を全て鎮政府が徴用、6階建てのオフィスビルやリゾートにし、補償として毎年一人当たり5kgの小麦粉を支給する事にした。
例15:内モンゴル自治区フフホト市の住民が期限を切った取り壊し通知を受け取った。そこには「拒んだら王××のような目に遭うぞ」「政府の通知に逆らって退去しなければプレゼントがある」と書かれ、セロテープで銃弾が貼り付けてあった。
例16:『経済観察』の記者、仇子明が上場企業の取引の内幕を暴いた報復に、同社の利益を損ね信用を傷つけたとして全国に指名手配され、潜伏せざるを得なくなった。
例17:湖南省双牌県の農民が支部書記の「耕地を林に戻す基金」の横領を何度直訴しても聞き入れられず、逆に国家機関を攻撃した罪に問われ、最後は労働改造1年に処せられた。
例18:山西省呂梁市の某村の農民が土地の不法占拠を上訴し続け、鎮政府から補償金を受けることで上訴しない合意を結んだとたん、政府を恐喝したとして懲役3年に処せられた。
例19:湖北省である幹部の妻が直訴専門取締りの私服警官に殴られたが、幹部の妻と分かったとたん、公安の責任者は「人間違いだった」と謝罪した。
例21:湖北省の村民が大冶市の開発区土地強制収用に抗議したところ、何度もひどく殴られ軟禁された。開発区責任者は「軟禁は彼の法制学習の手助けをしたのだ」と語った。
例22:江西省撫州市宜黄県で立ち退き問題から衝突になり、一家三人が抗議の焼身自殺を図り、火傷を負ったが、県政府は「撒いたガソリンに誤って引火した」と発表。
例23:山西省太原市の孟福貴は夜中に突然ブルト−ザーで家が取り壊されかけ、近所に助けを求めたが、侵入した十数人に襲われ殺害された。この事件で12人の容疑者が拘留され、多数の政府関係者が処罰された。

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