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第608回 都市化の概念の多様化—その3—
(2014年02月24日)
2012.11.21付「走中国特色城镇化道路」は、必要な4つの体制改革として①民間資本を取り込むための財税政策 ②中進国の罠に落ち入らないための財政投入の拡大 ③闇操作防止のための公共サービス監督システムの確立 ④地方の税体系確立のための財税体制改革の加速を提起、また、2012.12.18付「以市场化改革激活『城镇化红利』」は同月の中央経済工作会議が都市化を単独項目に掲げたのを受け、都市化率50%を超えても2.5億人が社会保険未加入で、農民工の都市部での住居保有率はわずか0.7%、各地で農民凍死事件が起きていることを指摘、「質の高い都市化はより一層の市場化によってのみ完成される」と主張しました。
2013.1.5付「新型城镇化,生态要优先」は「都市生態の多色効果]として、赤色:ヒートアイランド現象/緑色:富栄養化による藻の異常発生/灰色:大気汚染/黄色:交通渋滞の排気ガス/白色:砕石とビニールゴミの汚染 を挙げ、『汚染防止—クリーン生産—生態産業—生態インフラ—生態行政区の“五同歩”』生態建設の必要性を説き、都市の “腎”:河流・湖沼の浄化/“肺”:緑化/“皮膚”: 地表などの軟化と活性化/“口”:汚水の浄化機能/“脈絡”:山水・生態道路・交通動脈 の強化を進言しています。
2013.1.23付「城鎮化绝不能走老路」では、都市化による不調和として、①立ち退き問題 ②“三留守”問題(留守児童・同老人・同女性)③文化遺産の破壊喪失と伝統的な村の消失 を指摘、①都市に出たくない ②都市に出ることをためらう ③都市に定住 ④80後・90後の新世代農民工 という4種類の農民に対する対応の必要を説いています。2013.1.23付「城鎮化要走公平可持续新路」は、中国では政府と国有企業が主で、目に見えない障壁(“政策玻璃门”“ 利益玻璃门”)が発展を阻害しているとして、①1-2年以内に中小都市の戸籍制度を自由化 ②3-5年以内に大都市・超大都市の戸籍をほぼ自由化 ③8年以内に都市戸籍・農村戸籍・暫定戸籍を居住証に一本化 するよう求めています。
★2013.3.10付「城镇化怎样才优“化”」は農民工の問題として、「住居:集団宿舎52%、農民の家を間借7%、都市の住宅0.7%」「社会保険加入率20%:全て加入したら雇用側と本人負担の額は平均年間一人8184元」「1260万人の子女が都市で就学:受け入れ難」「民間経済が90%の農民工を吸収」といった問題を指摘しています。